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月刊放送ジャーナル バックナンバー


ミニコミとマスコミの総合誌

2015年6月号 

特集 『NABに観る新たな技術トレンド』







《NAB現地取材レポート》
□解像度に加えて色域やHDRなど新たな提案が
 ~ポストSDIとしてVoIPシステムが急速に進展~・・・・・・・・・・・・・編集企画部

         

世界最大の放送機器展であり、コンファレンスでもある “2015 NAB Show”が、413日から16日の4日間、米国ラスベガスのコンベンションセンターで開催された。
 今年のNAB Showの展示会には1789(昨年は1746)がブースを構え、来場者は10万人を突破する103024(昨年は98,035)を記録した。そのため、初日と二日目には会場は大混雑で、いつもはガラガラとなる最終日も、人気のブースには多くの人が訪れて、NABがクローズドする14時まで賑わっていた。
 NAB Showの展示会は、ラスベガスのコンベンションセンターのノースホール、セントラルホール、サウスホールの全てを使用して行われた。各ホールの壁面に、今年は数多くの広告が掲げられ、来場者の増加と共に米国の業界の好調さが感じられた。以下に今年のNABの模様をレポートする。


≪NAB現地インタビュー①≫
□2/3インチ880万画素3CMOSのネイティブ4Kカメラ開発
~有機ELモニタでHDR提案、IPスイッチャーシステム披露等~
  ソニー㈱プロフェッショナル・ソリューション事業本部
  コンテンツクリエーション・ソリューション事業部企画部統括部長 喜多幹夫 氏 

         

ソニーは、NAB2015において今回もBeyond Definition”を掲げて、新開発の2/3インチB4マウントの4K/HDスタジオカメラなど4Kライブ制作ソリューションの新商品やIPネットワーク技術をはじめ、HDから 4K放送への移行も見据えた映像制作機器とソリューションの提案を行った。

同社のNABへの取り組み、さらに今後の展開について、ソニー㈱プロフェッショナル・ソリューション事業本部コンテンツクリエーション・ソリューション事業部企画部統括部長の喜多幹夫氏にお話をお聞きした。


≪NAB現地インタビュー②≫
□HDからスーパースロー、4Kまで対応するシステムカメラ発表
 ~EDIUSは4K/8K対応、IPベースの局内システム構築も提案へ~
 グラスバレー㈱ 代表取締役 北山二郎 氏
 ストラテジックマーケティング エディティングシステムズVP 竹内克志 氏

      

グラスバレーは、NAB2015で《Get on the right path with Grass Valley》をテーマに、《Glass-to-Glassを展示コンセプトに、IPアプローチにもとづく様々な新製品を発表、強力なラインナップを誇る各種放送ソリューションのデモンストレーションをはじめ、カメラ、スイッチャー、リプレイを中心とした4k/UHDのトータルワークフローを展示した。

同社のNABへの取組みを中心に、グラスバレー㈱代表取締役社長の北山二郎氏、ストラテジックマーケティング エデティングシステムズVPの竹内克志氏にお話をお聞きした。


≪NAB現地インタビュー③≫
□4K、ハイフレームレート、HDRやIP等の新技術に対応
~QC分野はDigimetrics社とライセンス契約し機能強化~
テクトロニクス社ビデオプロダクトライン ゼネラルマネージャー チャーリー・ダン氏

テクトロニクスは、NAB20154Kの解析/モニタリング用拡張オプションを含む、業界トップクラスの画像/音声品質のソリューション製品ラインアップを展示した。

 同社のNABへの取組み、今後の展開等についてテクトロニクス社ビデオプロダクトライン ゼネラルマネージャのチャーリー・ダン氏にお話をお聞きした。


≪NAB現地インタビュー④≫
□evシリーズと新ドックでメディアクリエーションを支援
~アーカイブ分野にはActive Archive Systemを提案へ~
G-Technologyプロダクトライン・マネージャー Greg Crosby 氏
HGST Elasticストレージプラットフォームマネージャー Rags Srinivasan氏

       

HGSTは、NAB2015G-Technologyブースでは、G-DRIVEの新製品evシリーズとATC(All-Terrain Case)および evシリーズに対応した新ドックシリーズを出展した。

また、HGSTブースでは、急増するコンテンツのアーカイブに対応し、データの格納および保有を容易に行いビジネスに有効に活用が可能なシングルラックで4.7PB(ペタバイト)のデータストレージを提供するActive Archive Systemを提案した。

 G-TechnologyNABの取り組みについて、G-Technologyプロダクトライン・マネージャのGreg Crosby氏に、HGST Active Archive Systemについて、HGST Elasticストレージプラットフォームマネージャ のRags Srinivasan氏にお話をお聞きした。


≪NAB現地取材≫
□パナソニック、現地記者説明会を開催しNAB新製品を説明
~アフォーダブル4Kカメラや新機軸4Kシステムカメラ発表~
                                         編集企画部

    

パナソニック㈱はNAB2015"When it counts!!"をテーマに、①制作向けラインナップ拡充、②P2クラウドワークフロー、③4K+IPで広がる映像活用の3つのカテゴリーを軸に、高品質なコンテンツが求められる放送局から、ブライダルやホール、講義室などのビジネスユースまで、さまざまな現場に貢献する新製品と新サービスを提案した。
 展示会初日の午前中に行われたプレスイベントでは、クレーンに搭載して撮影するシーンなど活用の可能性を大きく広げる、カメラとレコーダー部を分離して使用できる新開発の延長モジュールAU-VEXT1G』や、DVカメラながら24pモードなどを業界に先駆けて搭載し10年以上に渡りユーザーに愛用されたAG-DVX100DNAを受け継ぐ世界初のフォーサーズ大判センサー搭載13倍ズームレンズ一体型4K/60p メモリーカード・カメラレコーダー『AG-DVX200』等の新製品を発表した。



≪時局インタビュー≫
□世界初のワンチップHEVCエンコーダーボード商品化
小型、低価格を実現し幅広い分野にHEVCを提案へ
メディアエッジ㈱ VideoPro事業部長 技術開発本部ハードウェア担当部長 中田潤 氏

メディアエッジ㈱は、421日から23日の3日間、東京・渋谷のABCアットビジネスセンターにおいて『MEDIAEDGE iBASE合同展示会』を開催し、同展示会で世界初の4K60pHEVCリアルタイムエンコーダーやデコーダーチップを搭載した、PCボードとSDKのセットを発表した。
 発表製品は、4K60pHEVCリアルタイムエンコーダーボード『ME-ENC5000SDI4』(価格198万円・9月発売予定)と、4K60pHEVCリアルタイムデコーダーボード『ME-DEC5000HDMI』(価格398千円・7月発売予定)の2機種で、どちらもPCに組み込んで4K信号のエンコード、デコードを行うもの。
 同システムの開発の経緯、製品の特徴、さらに今後の展開について、メディアエッジ㈱VideoPro事業部長・技術開発本部ハードウェア担当部長の 中田潤氏にお話をお聞きした。


     
  



≪時局インタビュー≫
□HD中継車を導入し学内実習や学外産学連携
~大阪芸術大学、学生の経験値アップ目指す~
          大阪芸術大学放送学科 大阪芸術大学テレビ(OUA-TV)

大阪芸術大学(大阪府南河内郡河南町)はこのほど、HD中継車を新しく導入。4月より稼動を開始している。
 大阪芸術大学は、昭和39年に創設された。甲子園球場約10個分におよぶ広大なキャンパスに、14学科を擁する総合芸術大学で、あべのハルカスにはサテライトキャンパス「スカイキャンパス」を開設している。グループには、短期大学部(大阪・伊丹学舎)、附属の専門学校と幼稚園がある。
 今回、製作されたHD中継車は、三友㈱大阪営業所が、システム設計と施工を担当。三友㈱が手掛けた中継車としては、4台目となる。大阪芸術大学では、2004年に導入したSD中継車の老朽化により更新を図ったもので、放送学科の学内実習で使用するほか、学外での産学連携事業で、公共性の高いイベントなどに中継技術協力として運用する。この2つの用途を満たすことをテーマに設計された新HD中継車について、コンセプトや今後の運用方針などを、大阪芸術大学(以下、大阪芸大)テレビ事務室の井口俊宏氏にうかがった。    



   



≪ポストプロダクション情報≫
□グロービジョン、九段スタジオオープン映像編集スタジオと録音スタジオを統合
~日本初のドルビーアトモスシネマ/ホーム対応スタジオ~
                                           編集企画部

グロービジョン㈱は、このほど靖国神社に隣接する東京・九段北に新スタジオ『グロービジョン 九段スタジオ』を完成、61日関係者にお披露目を行い業務をスタートした。

新スタジオは、地上4階建で、1階にリニア編集室/ノンリニア編集室が各2室と音響編集室2室にDCP制作室、コンバートルームを設置。2階はダビングルーム2室にアフレコルーム2室、3階は大型のダビングルーム1室にアフレコルーム2室、4階にはスタッフルーム、ミーティングルーム2室等を設置している。特に、ダビングスタジオは、日本で初めてDolby Atmos CinemaDolby Atmos Homeの各方式に対応するスタジオを設備しているのが他社にはない特徴となっている。以下に同社の設備を紹介する。

     


潮流
▽第1回目無料BS機械式調査データ結果発表~19時~22時週平均は363万5000世帯~
▽「苦情」は「通信」関連が前年度比32%増~JARO、平成26年度審査処理状況~

■連載/クローズアップ!地域発信番組〈第169回〉
   為政の欠落を埋める専門家たち
 ~NHK・ETV特集『終わりなき戦い~ある福島支援プロジェクトの記録』~
                                  ・・・鈴木典之
■連載/地デジ本格稼働~放送と通信の連携に向けた時代〈第91回〉
 放送サービス高度化の方向性・・・・・・・・・・・・西 正
オフビートな足音〈94〉 
オーディション人気は今がピーク?
~アイデア勝負の新作目立つ、世界のエンタメ番組トレンド~
かんさいレポートNo.42
CATV北から南から「わが町わがテレビ」
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