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月刊放送ジャーナル バックナンバー


ミニコミとマスコミの総合誌

2015年1・2合併月号 

特集 加速する4KとIP化の動き







《新春インタビュー》
□ デジタルへの急激な変化の中で、どのように舵を切っていくのか
~㈱東京現像所 星野社長インタビュー~
                        ㈱東京現像所 代表取締役社長 星野智彦氏

 ㈱東京現像所は昭和30年創業以来、映画などのフィルムコンテンツをメインとするポストプロダクションとして活躍してきたが、急激なデジタル化へのシフトチェンジの中、どのような方向性で動いていくのか。今後の方向性について星野智彦社長にお話を伺った。


□ファイルベース化の加速と4K対応が課題
~InterBEEの各社提案で見えてきた今後の動向~・・・・・・編集企画部

展示の主役は、最近の世界で開催された放送機器展の例に漏れず4Kであった。ただ、日本では、世界と異なる特殊事情から8Kシステムを加えた、次世代放送方式として4K/8Kという括りで語られることが多い。InterBEEでも、4K対応に加えて8Kに対応したシステムの展示も幾つか見られた。

カメラ関係では、今まで4Kカメラといえば大判センサーを搭載したデジタルシネマの流れを組んだ製品が中心であったが、今回のInterBEEでは、2/3インチのB4マウントを採用した4Kカメラが、グラスバー、日立国際電気、パナソニックから出展された。



≪トップインタビュー①≫
□ 中継車、スタジオサブ、報道システムの更新が本格化へ
~将来の4Kへの移行を見据えた効率的なシステムを提案~
ソニー㈱プロフェッショナル・ソリューション事業本部
コンテンツクリエーション・ソリューション事業部
                       事業部長 桐山宏志氏/副事業部長 林亮輔氏
ソニービジネスソリューション㈱執行役員営業マーケティング部門長      田中誠氏

 ソニー㈱は、昨年11月に開催されたInterBEEで、今後の4K放送時代に向けてのキーテクノロジーとして、《XAVC》、《ネットワーク・メディア・インタフェース》、《オプティカルディスク・アーカイブ》等の最新製品やソリューションの展示、提案を行った。その会場で同社の国内放送機器ビジネスの取り組み、出展した最新製品やソリューション、さらに今後の展開について、ソニー㈱プロフェッショナル・ソリューション事業本部コンテンツクリエーション・ソリューション事業部事業部長の桐山宏志氏、副事業部長の林亮輔氏、ソニービジネスソリューション㈱執行役員営業マーケティング部門長の田中誠氏にお話を伺った。
      



≪トップインタビュー②≫
□ ライブ、編集、送出までトータルの4Kテクノロジーを提案
~ミランダ社との統合も進み、世界規模で大型案件の受注も~
        グラスバレー バイスプレジデント APACセールス Andrew Thornton氏
        グラスバレー㈱                    代表取締役 北山二郎氏
           ストラテジックマーケティングエディティングシステムズVP 竹内克志氏


    

グラスバレー㈱は、InterBEE2014に《FUTUREREADY》をテーマに、ベルデングループの一員としてミランダと統合した新生グラスバレーとして、ファイルベースプロダクションとライブプロダクション分野で、カメラ、スイッチャー、編集、リプレイを中心に、ルーティングスイッチャーやマルチビューワーなどのインフラストラクチャーまで、4K対応製品群を軸としたEnd-to-Endのトータルソリューションを展示した。
 同社の最近の状況、日本市場に対する取り組み等、グラスバレー社バイスプレジデントAPACセールスのAndrew Thornton 氏、グラスバレー㈱代表取締役の北山二郎氏ストラテジックマーケティング エディティングシステムズ バイスプレジデントの竹内克志氏にお話を伺った。



≪トップインタビュー③≫
□ 6K高解像度シネマからスチル、さらにライブ分野へ用途を拡大
 ~ライブモジュールで6K RAW収録と4K、HDの同時出力を実現~
                  米国レッド・デジタル・シネマ社    Michael Rintoul氏 

米国レッド・デジタル・シネマ社は、InterBEE 2014で、NAB2014で発表した“RED EPIC DRAGON”と“RED 4Kブロードキャストモジュール”を組み合わせて、ライブ4K映像のリアルタイムストリーミングのデモを、日本で初披露した。今までREDは、デジタルシネマの領域、そしてコマーシャル写真の領域で活躍していたが、今回の4Kブロードキャストモジュールの登場により、放送分野へ進出することとなった。

InterBEEでは、“REDLINK Bridge”を通じてPROTECKのリモートコントロール装置を使用して、カメラコントロールに加えて、レンズのフォーカスやアイリス、ズームのコントロールを披露した。同社のカメラマーケットへの取り組み、4Kブロードキャストモジュールの概要、日本市場への取り組み等、InterBEE会場で、来日中の米国レッド・デジタル・シネマ社のMichael Rintoul氏にお話を伺った。


       



≪トップインタビュー④≫
□ 最先端のHDD技術を投入し4Kワークフローの効率化を支援
~ダイレクトアタッチで収録から編集のワークフロー提案~
        米国HGST Gテクノロジー社 バイスプレジデント マイク・ウイリアム氏
                      市場開拓チーム責任者 ボビー・ボンバルディ氏



       

HGSTは、NAB2014G-Technologyの新製品として『G-RAID Studio』と『G-SPEED Studio』のStudio製品シリーズおよびEvolutionシリーズに新ドライブモジュールとしてG-DRIVEevSSD』と『ev 500GB』を発表した。Studioシリーズは、新型のMacProに合わせた洗練されたブラックのケーズデザインを採用し、多様なRAID構成、リムーバブルなエンタープライズクラスの毎分7200回転のHDD(ハードディスク)、毎秒20BbpsThunderbolt2インタフェースおよび業界最大の6TBの大容量HDD採用等の特徴を持ち、2K/4K動画編集デジタルワークフローに対応する製品で、持ち運んでMacのラップトップやデスクトップシステムに接続し、撮影現場での編集を実現するダイレクト・アタッチのワークフローを推進する製品となっている。
 InteBEE2014のために来日した、米国Gテクノロジー社バイスプレジデントのマイク・ウイリアム氏、市場開拓チーム責任者のボビー・ボンバルディ氏に、同社の取り組み等についてお話を伺った。


《民放テレビ局の最新設備・インタビュー》


□ 関西テレビ、24時間地震収録システムを開発 
~動きベクトルを応用、地震発生時の映像を自動切り出し~
                 関西テレビ放送 報道局報道映像部 部次長 野上隆司氏
                              主事 片野正徳氏/主任 小池中氏

関西テレビ放送(以下KTV)は、『動きベクトルを応用した地震発生時の映像を自動切り出しする24時間地震収録システム』を開発。平成26年日本民間放送連盟賞では、技術部門で最優秀賞を、一般社団法人日本映画テレビ技術協会によるMPTE AWARDS 2014では、第67回技術開発賞を受賞した。
同システムは、24時間365日安定稼動し、地震発生時の映像を迅速に取り出せるもの。気象庁が発表する緊急地震速報を基に、揺れ始める時間を独自に算出し、その10秒前から動きベクトルを応用した映像の揺れ検出処理を行う。“揺れている映像”は、MXFファイルとして自動的に生成されると同時に、送出サーバーへ転送可能となっている。これにより、緊急放送開始(KTVでは3分以内を目安に設定)までに“揺れている映像”を切り出さなければならない実務作業者の負担が軽減され速報性の向上も図られる。
システムの研究・開発を担当した報道局映像部の野上隆司氏、片野正徳氏、小池中氏に、システム開発に込めた思いや今後の運用などについて、お話を伺った。





関西テレビ、FPUを利用したファイル伝送実験に成功
~伝送路のファイル化で、放送局システムの全面ファイルベース化実現へ~
    関西テレビ放送 放送技術局技術推進部兼報道技術部専任部次長 栗山和久氏

関西テレビ放送は、FPU(地上マイクロ波伝送装置)を利用したファイル伝送実験に成功、その成果を2014831日に開催した「KTVテクニカルフェア2014」で発表した。
通常FPUは映像・音声を伝送するが、同実験ではPCからのIPパケットをFPUが伝送できる信号に変換して送信し、受信側でIPパケットに再変換することでファイル伝送を行う。またFPUだけで一方向にファイルを伝送するためには、伝送経路で発生するデータの欠落を補正する訂正符号をあらかじめ付加する必要があるが、一方でファイル転送の速度が低下する問題があった。
関西テレビでは、既存のFPUによるファィル伝送を、Skeed社の高速ファイル転送システムSilverBullet”、アストロデザイン社のMPEG-2 TS over IP送受信機能“CX-5526”を組み合わせ、ルーターの設定を独自に工夫することで問題解決を図って実用実験に成功した。
システムの開発の経緯、概要、今後の展開について、同社放送技術局技術推進部兼報道技術部専任部次長の栗山和久氏にお聞きした。



□ テレビ埼玉、放送施設のトータルファイルベース化が完成
~取材から編集、送出、アーカイブまで、サブと中継車の設備更新も~
                              テレビ埼玉 技術局長 河上 利文氏

テレビ埼玉は、取材から編集、送出、アーカイブに至るまでの放送局設備のすべての全面ファイルベース化を行った。これは、2007年に導入したファイル共有のノンリニア編集システムが7年を経過し、更新期を迎え編集システムとサーバーを更新しなければならなくなり、この更新を機に本格的ファイルベース化に着手したもので、報道、制作、スポーツの取材システムおよび編集システム、スタジオサブの送り出しシステム、そして素材・プロジェクトや報道制作一本化のアーカイブ、さらにBD(ブルーレイディスク)によるライブラリーシステム等、すべての設備に及んでいる。システムは昨年(2014)3月に導入しカットオーバー、その後各部のブラッシュアップを行い、本格的運用を開始している。また、ファイルベースシステムの導入と並行して、第一スタジオのサブ設備と中継車の設備の更新も行った。以下に、今回導入のシステムの概要を紹介したい。



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かんさいレポートNo.38

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